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今回は”敵機撃墜”について、白羊なりにまとめてみます。


航空戦の流れ
航空戦:開始

制空戦闘
対空放火
航空攻撃

航空戦:終了





ステージ1(st1)
制空戦闘

制空状態
確保敵の3.0倍以上300.0%~999.9%
優勢
敵の1.5倍以上150.0%~299.9%
均衡
*66.7%~149.9%
劣勢敵の(2/3)以下*33.4%~*66.6%
喪失敵の(1/3)以下**0.0%~*33.3%


割合撃墜
確保0.0%~100.0%
優勢0.0%~*80.0%
均衡0.0%~*60.0%
劣勢0.0%~*40.0%
喪失0.0%~*10.0%

発生率:100%





ステージ2(st2)
対空放火
ダメージを与えられる航空機のみ撃墜


割合撃墜
(加重対空値/4)%
固定撃墜
+(加重対空値+艦隊防空値)/10


対空カットイン発動時

対空カットイン変動ボーナス補正
カットイン発動艦


秋月装備条件有170.0%

摩耶165.0%

秋月160.0%

戦艦,摩耶150.0%

戦艦,五十,鬼怒145.0%

霞乙140.0%


135.0%

五十130.0%

霞乙,鬼怒125.0%

皐月120.0%

艦隊補正

第一艦隊所属第二艦隊所属
通常100.0%
水上打撃72.0%48.0%
空母機動??.?%??.?%
輸送連合??.?%??.?%

発生率:50%

発生率:50%



最低保証
通常対空カットイン発動時
固定撃墜
ALL+1
固定撃墜
カットイン発動艦

摩耶装備条件有+9

秋月+8

摩耶,秋月,戦艦+7

鬼怒+6

秋月,戦艦,五十,霞乙
+5

鬼怒,五十+4

霞乙,皐月+3

発生率:100%





ステージ3(st3)
航空攻撃

撃墜:なし






加重対空値
対象 対空(装備抜き)、装備の対空、改修値 [加重対空] 装備倍率、改修係数
計算式
 (装備対空*装備倍率 +(改修係数*√★) +艦娘の対空 ) (小数切捨+奇数なら-1) 

艦隊防空値
対象 装備の対空(全艦分)、改修値(全艦分)、陣形補正 [艦隊防空] 装備倍率、改修係数 
計算式 ((装備対空*装備倍率 +(改修係数*√★) +全艦分 )*陣形補正) (小数切捨)*2/1.3 

装備倍率、改修係数

[加重対空]
装備倍率
[艦隊防空]
装備倍率
[加重対空]
改修係数
[艦隊防空]
改修係数
機銃6.00倍0.20倍4.00倍0.00倍
高角砲4.00倍0.35倍3.00倍3.00倍
高射装置4.00倍0.35倍?.??倍2.00倍
対空電探3.00倍0.40倍0.00倍1.50倍
三式弾0.00倍0.60倍

その他0.00倍0.20倍0.00倍0.00倍
陣形補正
輪形陣160%
第3警戒150%
複縦陣120%
第1警戒110%
その他100%





敵機撃墜の流れ


仮想深海棲艦1

航空戦:開始

制空戦闘




判定:1回

出目:30%
割合撃墜
撃墜20→14
撃墜20→14
撃墜46→33
撃墜12→*9
対空放火



担当艦:1
割合撃墜
撃墜14→*9
固定撃墜
失敗9
担当艦:2
割合撃墜
失敗14
固定撃墜
撃墜14→11
担当艦:3
割合撃墜
撃墜33→20
固定撃墜
撃墜20→*8




無効
9


無効9


最低保証
固定撃墜
撃墜*9→*0
撃墜11→*2
撃墜*8→*0
無効9
航空攻撃

航空戦:終了






以上が”敵機撃墜”の仕組み。何だかこれを完成させただけで色々満足してしまったのです
細部をちょこちょこ省略したので、不明な点はWikiの航空戦を参照してください。

ちなみに今回の記事は”敵機”のお話。”自機”の被撃墜事情は微妙に違うようです。
例えば「制空権喪失」でも被撃墜率は60%までだったり、「最低保証」の+1機がなかったり。
しかし敵艦にも「対空カットイン」は存在したり、対空自体が異常に高かったり。
決して侮ることはできないのです。ツ級許すまじ。


それではようやく本題。雑談パートです。






st1:制空戦闘
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制空戦闘の割合撃墜は振れ幅が大きめ。あまり安定した成果は期待できません。
しかし「必ず発生する」のは大きな強み。出来れば[確保]を狙うのが得策でしょう。

  ちなみに「基地航空隊」でも制空戦闘は発生しています。
  基本的には[航空均衡]までにしかなりませんが、それでもしっかり敵機撃墜できるのが強みです。


st2:対空放火
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敵機撃墜の肝となるフェイズ、ですが……この「発生率50%」がかなり厄介。
制空戦闘と異なり、このフェイズでは最小2回~最大48回の「50%判定」が行われます。(連合なら最大96回)


  例えば敵空母3隻、攻撃スロット計9個と仮定。
  この場合、[割合撃墜]と[固定撃墜]で計18回の「50%判定」が行われます。

 
割合撃墜
固定撃墜
担当艦:1
失敗36
撃墜36→*0
担当艦:2
失敗36
失敗36
担当艦:3
撃墜3627
撃墜27*0
担当艦:4
失敗36
失敗36
担当艦:5
撃墜36→17
撃墜17→*0
担当艦:6
撃墜3616
撃墜16*0
担当艦:7
失敗36
撃墜36→14
担当艦:8
失敗36
失敗36
担当艦:9
失敗36
失敗36

  1回毎に「50%判定」されるので、
  2連続で成功する確率は25%、3連続で成功する確率は12.5%……18連続で成功する確率は0.001%未満。
 
 つまり99.999%以上の確率で、必ず何処かで「失敗」します。


この「失敗
の高さが対空放火における最大の弱点です。

例えば上の9スロットに[固定撃墜]だけを仕掛けた場合。99.8%の確率で1スロット以上「失敗」します。

[固定]と[割合]どちらか片方の「成功」を狙った場合でも、
92.4%の確率で1スロット以上「同時失敗」します。
要するに
スロットの完全な撃ち漏らし」がほぼ避けられないのです。

「スロットの完全な撃ち漏らし」が発生するとどうなるのか。
敵機が全く無傷のまま爆撃してきます。そして言うまでもなく敵空母が砲撃戦フル参加です。
特に砲撃戦は怖いです。1機でも残っていれば火力MAX。一発大破に怯えるしかないのです…。


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更に、各スロット毎に「担当艦選出」の確率判定も行われます。

「担当艦」は各スロット毎に毎回選出し直されます。上記の例では9回選出、画像だと8回
その全てを防空艦だけで占めるのは非常に困難。
そして低対空艦が「担当艦」になった時点で「どう足掻いても撃ち漏らす」という事態に陥るのです。



以上から、「対空放火」は2スロット以上が相手では分が悪いと言えます。
「発生率50%」では信ずるに足りず。局所的な爆発力は絶大ですが安定性に欠け過ぎているのです。
「対空放火は運次第」と言われる所以ですね。

ただし、これは逆に言えば「敵機が1スロットだけなら十分効果を発揮できる」ということ。
上のような[空母]が複数いる場合ではなく、スロット数の少なめな[陸上型]が単騎で居る場合など。
そんな限定された環境下であれば、ようやく「対空放火」も輝けると思います。
…そんな場面はそう易々とは訪れませんが。

とりあえず「対空値」と「対空放火」に全体的な防空能力などありません。
あるのは50%の局所的効果だけ。覚えておくべきでしょうね。



さて、そうなると重要なのは「運に左右されにくい部分」。
対空放火の最後に来る[最低保証撃墜]。それを大幅増加させる「対空カットイン」ということになります。

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対空カットインの発動率は1人で60%程度。2人で80%程度とされています。もちろん判定は1人1回のみ
万全ではありませんが、他の確率よりは十分高い数字だと思います。

その上、対空カットインには[対空放火:固定撃墜]の増幅効果有り。秋月で最大1.7倍、摩耶改二でも最大1.65倍
[対空放火:固定撃墜]は発生率50%なので過信厳禁ですが、それでも当たれば効果は絶大。
高確率で高効果。これが対空カットインが重宝される理由なのですね。






結論


以上を踏まえて、”敵機撃墜”は以下のように想定するのが無難でしょう。

制空戦闘
割合撃墜
出目:40%
撃墜36→22

撃墜36→22

撃墜3622

撃墜36→22

撃墜36→22

撃墜3622

撃墜36→22

撃墜36→22

撃墜3622

対空放火
割合撃墜
固定撃墜
担当艦:1
失敗22
失敗22
担当艦:2
失敗22
失敗22
担当艦:3
失敗22
失敗22
担当艦:4
失敗22
失敗22
担当艦:5
失敗22
失敗22
担当艦:6
失敗22
失敗22
担当艦:7
失敗22
失敗22
担当艦:8
失敗22
失敗22
担当艦:9
失敗22
失敗22

最低保証
固定撃墜

撃墜22→13

撃墜22→13

撃墜2213

撃墜22→13

撃墜22→13

撃墜2213

撃墜22→13

撃墜22→13

撃墜2213

「制空戦闘」と「対空カットイン」の「最低保証撃墜」だけ計算。
確率的に期待できるのは航空戦の被害減少まで。砲撃戦は諦めてください。現実は非情なのです。

  とはいえ「対空放火」の50%を見込めば全スロットの半数近くは全滅するかも。
  運が良ければ敵空母1隻ぐらいなら棒立ちになるかも?

なお、全敵空母の棒立ちが起きるとすれば、それは以下の状況だと考えられます。
  ・「制空戦闘」で制空権確保し、撃墜率100%を引く
  ・「制空戦闘」で80%以上の高い撃墜率を引き、「対空カットイン」の「最低保証撃墜」で撃墜し尽くす
  ・「基地航空隊」による追加「制空戦闘」

残念ながら、これに「対空放火:割合撃墜」と「対空放火:固定撃墜」が関与することはまず無いでしょうね。






まとめ


と言う訳で。
まとめると、「気にするのは[制空状態]と[対空カットイン]だけでいいよー」、というお話でした。

  最近は敵空母の増加や、[機銃]の拡張スロット搭載で[対空放火]が注目されましたからね。
  「対空」の底上げに専念するあまり、本当に戦うべき「50%判定」が見過ごされがちなので。
  注意喚起の意味でも、ちょっとまとめてみたのでした。


ちなみに当初は[対空放火]の計算式を重点的にまとめる予定でしたが……検討の結果、不要と判断。
その辺ざっくりカットしたので、 対空10=固定撃墜1 対空400=割合撃墜100% の話はお蔵入り。
ちょっと勿体なかったかも?いつか必要になったら掘り出すかもしれませんね。





余談


今回使用したモデルケース 36,36,36,36

空母ヲ級改flagship
これはお馴染み『空母ヲ級改flagship』の搭載数とされています。
彼の空母は3隻同時に出現する事が多いので、道中突破のイメージトレーニングにはピッタリなのです。
  なお、『空母ヲ級改flagship』は全部で4パターン存在。しかし搭載数は全て同一となっています。


参考までに、主立った空母系の搭載数は以下とされているようです。

軽母ヌ級flagship
22
22
22
22
 [軽母]
浮遊要塞
 
30
30
 
 [航戦] 
空母ヲ級flagship
32
32
32
 
 [空母] 弱1
空母ヲ級flagship
32
32
27
5
 [空母] 強2~4
護衛要塞
 
35
35

 [航戦] 
空母ヲ級改flagship
36
36
36
36
 [空母]


…そして、以下のような絶望的物量差も確かに存在するようです。

空母棲姫
60
52
56

 [空母]
北方棲姫
 
64
68
40
 [航戦]+[陸上]
港湾棲姫
80
80
80
80
 [航戦]+[陸上] 
飛行場姫
98
98
98
98
 [航戦]+[陸上]
港湾棲姫
 
 
 
180
 [航戦]+[陸上] 
戦艦レ級elite
 
 
 
180
 [航戦]

ちなみにこの180機というのが艦これ史上最大級の敵機数のようです。

これを全て撃ち尽くしたいなら、それこそ「対空放火」による強力な撃墜力が必要になるでしょう。
ただし最終的には相応の「運」が必須。中々思い通りには行かないでしょうね。