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これまでの仕様
まずは仕様変更前の確認。
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これまでの昼戦キャップは一律150。
火力150以上の上積みが制限されるので、装甲150以上の敵艦が昼戦を生き残り易くなっていました。
『戦艦棲姫』『空母棲姫』などの強敵が猛威を振るう原因の一つでしたね。
キャップ変更後の仕様
続いて仕様変更後について。
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仕様変更後は砲撃戦の昼戦キャップが180に更新されました。
実に1.2倍。これは『T字有利』の倍率と同等です。
つまり火力180に達した艦は常に『T字有利』並の恩恵を受けられるようになったのです。
……まぁ、本物の『T字有利』は火力キャップまではぶち抜けませんので、あくまでそういうイメージですね。
ちなみキャップ適用式は「キャップ火力+√(キャップ火力-火力)」。
白羊式√計算式だと「キャップ火力+(キャップ火力-火力)^(1/2)」。
仮にキャップ[180]で火力190を計算した場合は「180+(190-180)^(1/2)」で「火力183」になります。
大型戦艦
それでは早速、大型戦艦の火力から見てみます。
こちらは火力の代名詞『大和』さん。
『試製41cm砲』『アイオワ砲』などを載せた合計火力は194。
これに改修計算で火力は200に到達します。
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なお、火力計算には【艦隊補正】があり、通常艦隊だと昼戦砲撃に+5の補正が付きます。
つまりこの『大和』の合計火力は205。これを火力キャップの計算式にかけてみます。
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キャップ変更前は火力157。変更後は火力185。
火力+28。まるで改二になったかのような凄まじい上昇値ですね。
このような変化を『大和』の他に『武蔵』『アイオワ』の2名が期待できます。
彼女らの大火力が遂に真価を発揮しそうですね。
戦艦
次はその他の戦艦たちについて。
彼女たち一般的な戦艦の最終火力は大体150~160付近。
無理をしないと火力キャップには届かないので、基本的な火力上昇はそこまで見込めません。
しかし一部で明らかに火力が変わる局面があります。『T字有利』の戦闘です。
これまでは火力[150]の壁に阻まれたため、被ダメージ増加のデメリットばかりが目立っていましたが…
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これからは『T字有利』の補正:1.2倍で火力[180]に到達可能。
以前よりもかなり大きな火力上昇を見込めるため、より有効的な一撃を期待できるようになりました。
『T字有利』であれば難敵『空母ヲ級改flagship』なども大分倒しやすくなりそうですね。
空母系
続いて空母系です。
こちらは空母系最強火力の『翔鶴』さん。
艦載機編成はよくある艦攻x2 艦戦x2です。
空母系の火力計算は少し特殊。
火力は雷装と足して1.5倍。爆装のみ1.3倍→小数切捨→1.5倍の順に計算します。つまり爆装は約1.95倍です。
今回の『翔鶴』の場合、火力70と雷装30を足して100。1.5倍して火力150になります。
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これに空母系の【艦隊補正】を加算。通常艦隊なら+55を追加加算します。
つまり最終火力205。大和型に並ぶ凄まじい大火力になるのです。
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そんな訳でキャップ計算の結果も大和型と全く同じ。
火力+28。こちらも随分と頼もしくなってくれたようですね。
ちなみにこの『翔鶴』に限らず。
大多数の空母は比較的[180]の恩恵を受けやすいみたいです。
例えば『流星改』を基準にした場合。
空母の火力58以上なら『流星改』x2で、火力45以上なら『流星改』x3でそれぞれ[180]に到達します。
改造後の正規空母はほぼ全てが火力45以上。搭載数も多いので攻撃機を3スロット積むのは容易です。
空母系にとって今回のキャップ変更は正に鬼に金棒となるでしょうね。
資料:通常艦隊の空母系火力一覧
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ダメージ計算
それではそろそろ火力キャップ[180]のダメージ計算に入ります。
まずは攻撃する側を設定。
今回は先ほどの火力205の『大和』を使用します。
彼女はキャップ[150]だと火力157、キャップ[180]だと火力185で攻撃することができます。
次に攻撃される側を設定……
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こちらはイベントでよく見かける『駆逐古姫』『戦艦棲姫』『空母棲姫』のステータス。
装甲はどれも150以上。旧仕様では倒しにくかった難敵たちです。
この中から今回は『駆逐古姫』を選択。 画像は古鬼ですが装甲値は一緒なのです
彼女の装甲は167。仮想敵としては程よい数値でしょう。
ちなみにダメージを受ける際、装甲は0.7倍~約1.3倍の範囲でランダムに変動します。
今回の対象は装甲167なので、最小116~最大216の装甲で攻撃を受け止めることになります。
なお、最大装甲の正確な計算式は「1.3倍-0.6」です。装甲1の誤差が出るか出ないかですね。
火力と装甲が決まりましたので、あとはダメージ値を計算するだけです。
実際のダメージ値は最終火力から最終装甲を引くことで算出できます。
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こちらが今回のダメージ一覧表。
最大装甲だと割合ダメージのみですが、最小装甲ならそれなりにダメージが通ることが分かります。
こうして比較すると、やはり火力+28の差はそれなりに大きい様子。
有効打の確率が上がり、敵脅威の排除も以前より大分やりやすくなりそうですね。
ちなみに【クリティカル】や【弾着カットイン】などは火力キャップの後に計算されます。
つまりキャップ後火力をそのまま倍化させる事が出来るのです。
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例えばキャップ後火力185なら1.5倍で火力277。装甲167を攻撃すれば110ダメージが通る計算です。
難敵撃破を目指すなら積極的に活用していきたいところですね。
深海棲艦
以上のように火力キャップ[180]は与ダメージを引き上げる可能性を秘めています。
……が、それは深海棲艦サイドも全く同じ。
敵艦への与ダメージ増大は、同時に敵艦からの被ダメージ増大にも繋がっています。
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こちらは道中でよく見かける難敵一覧表。
火力キャップ180の場合、『空母棲姫』は火力194、『戦艦棲姫』は火力186に強化。
その他の空母系も軒並み火力がワンランク上がっています。
これら火力自慢の敵艦からは以前より20~30ダメージほどの被害増大が懸念されています。
これまでを厚い装甲で耐えしのいできた[戦艦][空母]らは特に注意する必要があるでしょうね。
ちなみに敵火力が強大過ぎて耐えきれない場合、通常は通称【中破ストッパー】が発動。
被ダメージは「50%~約79%」の割合ダメージに変換され、74%以下を引ければ一発大破を回避できます。
この中破ストッパーは耐久0になる全ての被ダメージで発動。
小破、中破でも問題なく発動するため、上手くいけば無傷から2連続での大破回避も有り得ます。
装甲の薄い[駆逐]などは特にお世話になりがちな仕様なのです。
……とはいえこれはあくまで最終手段。
運に頼るしかなく、仮にこれで凌げたとしてもその次が続きません。良い目は何度も続かないのです
出来れば可能な限りは装甲だけで対処していきたいところですね。
まとめ
以上をまとめると、
1. 火力180以上の高火力艦による与ダメージ上昇
2. 火力150以上の高火力艦による与ダメージ微上昇
3. 火力150付近の高火力艦による[T字有利]での与ダメージ上昇
4. 敵の強力な空母系(とボス級戦艦)による被ダメージ上昇
というのが今回の火力キャップ180による戦場の変化になります。
要するに高火力による殴り合い時代の幕開けです。
この変化によって、今後のイベント道中はより激しい戦いが予想されています。
何せこれまで火力150台だった敵味方が軒並み火力180台に化けますからね…。
気分は常に『T字有利』。なのでこれからはとにかく攻撃あるのみ。
以前にも増して「攻撃こそが最大の防御」を痛感することになるでしょうね。
一方で、ボス戦では貴重な有効打の回数が増えるものと予想されます。
敵随伴を撃破しやすくなるので、もしかすると以前よりゲージ破壊の勝率は上がるのかも…?
実際にどうなるかはまだ分かりませんので、とりあえずは次の春イベント次第でしょうかね。
オマケ:今後の展望予想-主力戦艦の改二
巷でも噂されていますが…
今回の火力キャップ更新は「主力戦艦の改二」の下準備である可能性が高いです。
と言うのも、いつぞやの雑誌にて「主力戦艦の改二」が予告済み。
その状況下でこの火力キャップ更新。これはもう戦艦の火力上昇を意識したと見るべきでしょう。
そうなると候補に上がってくるのが[長門型]。
フィット砲が無く、火力も他と大差無く、低速なので出番も少し削られ気味。51cm砲も我が鎮守府には未実装
そんな彼女らに優位性を与えるなら、それはやはり「砲込みで火力180に届く火力強化」でしょう。
つまり”ビッグセブン”に相応しい大火力を手にする絶好の機会なのです。
上位戦艦も大分増えてきましたし、時期的にもそろそろ頃合いでしょう。
白羊としては是非とも『長門』の改二化に期待したいですね。